EPS創健科技集団有限公司

お知らせ

2023.11.15

アレルギー性鼻炎およびスギ花粉症の患者は、健常者に比べ、唾液中分泌型IgAが低くなっていることを解明

 EPS創薬株式会社研究部門(リサーチセンター)で行われた研究により、アレルギー性鼻炎およびスギ花粉症の患者は、健常者に比べ、唾液中分泌型IgAが低くなっていることが解明されました。

 アレルギー性鼻炎は「くしゃみ、水性鼻漏、鼻閉」を3主徴とするアレルギー疾患で、患者数は先進国を中心に増加の一途を辿っており、世界中で推定6億人を超えます。
 特に、季節性アレルギー性鼻炎の一つであるスギ花粉症は、日本人口の約40%が発症する疾患となっており、2023年には内閣府より、対策を講じることが発表され、社会課題となっている疾患です。
 また、我々リサーチセンターが研究対象としている分泌型IgA(sIgA)は、免疫に係る様々な抗体の内の1つであり、他の抗体では十分な免疫を担えない、粘膜という部位で免疫を担うことを最大の特徴としています。

 今回我々リサーチセンターが、アレルギー性鼻炎およびスギ花粉症の患者と、健常者の唾液中sIgAを比較した研究をまとめた論文が、Acta Scientific MEDICAL SCIENCESに掲載されました。

【研究のポイント】
・アレルギー性鼻炎およびスギ花粉症の患者の唾液中sIgA濃度では、健常者の唾液中sIgA濃度と比較し、有意に低下していることがわかりました。
・上記の結果は、アレルギー性鼻炎およびスギ花粉症の患者において、唾液中sIgAの産生を増強できれば、アレルギー性鼻炎およびスギ花粉症の発症や重症化を抑えることができる可能性を示唆しています。

【掲載先について】
 雑誌名:Acta Scientific MEDICAL SCIENCES  Volume 7 Issue 11 November 2023
 URL:https://actascientific.com/ASMS/ASMS-07-1703.php

【EPS創薬株式会社について】
 EPS創健科技集団有限公司が手掛けるヘルスケア分野における創薬事業の中核会社です。グループ会社であるジョイントベンチャー(JV)が導入したシーズや当社研究部門で見出されたシーズをEPSグループが長年培ってきたナレッジ、ノウハウにより臨床開発を進め、シーズの価値を高めることで日本そして中国での製造販売や、パートナー企業へのライセンスアウトの実現を事業としております。

本件に関するお問い合わせ先
EPS創薬株式会社
リサーチセンター 田島 一基
E-mail:tajima.kazuki374@eps.co.jp

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